にぎわい研究所です。
国の指針に対して、どのような地方版総合戦略を立案していくべきか。
どこから始めたらいいか正直、難しいところですね。
そんな自治体に向けて、「地方版総合戦略策定のための手引き」が以下のURLで公開されています。
「地方版総合戦略」の策定について 等
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/chihosogo/gijisidai.html
「地方版総合戦略策定のための手引き」の内容は以下のとおりです。
1.都道府県と市町村の役割分担
2.策定プロセス(体制)
3.地方版総合戦略の構成
4.数値目標・重要業績評価指標(KPI)の設定
5.戦略の対象となる政策
6.総合計画等との関係
7.PDCA サイクルの確立
それぞれの内容を図表化してまとめてみました。
最初に、都道府県と市町村の役割分担です。今回の計画は、地域が主体になってやっていくべきものですが、広域で連携していくことも求められています。
また、計画の策定体制も、自治体が中心になることには変わりませんが、さまざまな期間との連携が求められています。産学官までは、よく聞く表現ですが、金労言という表現もあるのですね。
そして、実際の地方版総合戦略は、目標と施策と、その他の3つから構成されます。地方独自色は必要ですが、国の基本戦略を踏襲する必要も出てきます。
そして、今回、最も求められているのはKPIの設定です。アウトプットではなく、アウトカムの数値目標を立てることです。
つまり、定住者を呼ぶための説明会を100回開催する!というアウトプットではだめで、定住者が10人増えたというアウトカムが必要なんですね。
次のページは、地方版総合戦略のサンプルですね。KPIを設定するのは簡単ですが、その根拠をどのように作っていくかは難しいところです。これは、自治体のみならず、企業の経営計画でも数値を設定するのは簡単ですが、その根拠を用意できるかによって、計画の良し悪しは分かれます。
そして、目標やKPIができたら、肝心の政策の中身。これは、まち・ひと・しごとに関する政策をまとめる必要があります。とりわけ「しごとづくり」は重要だと認識されています。
また、悩ましいのは、今回の「地方版総合戦略」が求められ前から、地域では総合計画の策定が進められています。この計画の関係性はどうしたらいいのでしょうか?基本的には別に策定しよう!ということです。
ただ、自治体の立場にたつと、総合計画の一部が地方版総合戦略となるような体系化が求められるのではないでしょうか。
最後に、ありがちですが。PDCAサイクルの確立ですね。やりっ放しではなく、PDPD(PlanDoPlanDo)ではなく、CACA(CheckAcrionCheckAcrion)が求められますね。