「世界農業遺産」とは、国際連合食糧農業機関が立ち上げた正確なプロジェクト名は、
「Globally Important Agricultural Heritage Systems」。
世界遺産を取って街興し!というのが多くの自治体の狙いだけど、
世界農業遺産でも街興しにつながるのだろうか?
頭文字を取って「GIAHS(ジアス)」と呼ばれています。
ここでは一般の略称である「世界農業遺産」とします。
地域環境を生かした伝統的農法や、
生物多様性が守られた土地利用のシステムを世界に残す目的で創設され、
主に途上国に向けた支援策となっています。
今年度日本は、先進国で初めて「世界農業遺産」の認定を受けました。
戦後、高度成長を遂げ、経済大国の仲間入りを果たして久しいわが国において、
農業の近代化と並行し、伝統的な農業・農法、農村文化や生物多様性、
農村景観などがシステムとして保全されており、その維持に努めている地域が認められたのです。
これらは農業・農村の持つ多面的機能といわれるもので、
今回認定された佐渡や能登に限らず、皆さんの身近な場所にもたくさんあります。
これを機に、日本各地の農業・農村の持つ役割に目を向けてみませんか。